米朝会談から見る日本

日本のマスメディアの報道姿勢は、世界の軍事ニュースから目をそらし、日本独自の軍隊は認めずにおりますが国民感情から米朝会談を捉え、その賛否とは別に北朝鮮による日本海、大和堆での違法操業は中国、ロシアを後ろ盾にした北朝鮮からの脅威と日本国民全体で考えた上で、6月12日にシンガポールで行われた、米朝会談を見なければなりません。

目的は当然北朝鮮の完全な非核化でありますが、その合意文書に具体的な内容は無く、アメリカ・北朝鮮の都合良い話でまとめ、トランプ大統領は北朝鮮の経済支援は日本と韓国が行うと言い放ち、当に口は出すが金は出さないと言う言い方であり、我々日本人から見ても到底、納得の出来る話ではありません。

このままでは非核化を進めると言いながら、日本の経済支援で北朝鮮の立て直しどころか、その水面下で核・ミサイル開発の更なる技術の進歩が進むのではないでしょうか。いくら核開発施設を破壊しても、北朝鮮の核・ミサイル開発者の頭の中にはその技術が入っており、開発者の頭の中まではアメリカも国連も手が出せないのです。

世界規模で北朝鮮に経済制裁を加えてもミサイルを飛ばし、核実験を強行する北朝鮮をどうやって信用すれば良いのでしょうか。

日本は領土問題や慰安婦、また様々な歴史問題で国家対国家の対立や問題が簡単には解決できないこと何度も経験しているのに、その経験を生かし切れておらず、まして自国の問題である拉致問題を南北会談や米朝会談の議題に上げてもら事が外交上失敗であり、日朝関係の問題は無視され、日本国家が完全に世界の枠組みから外されている事自体に危機感を持たなければなりません。

未だに日本は何を一番に解決し、行動を起こすかが判らないまま平和だからそれで良いと、争い事から逃げ続け戦後73年間を過ごしてきたのです。アメリカのように、軍事力を背景に外交を進めた米朝会談を見れば、日本の政治家やマスメディアもその意味が少しはわかったのではないでしょうか。

北朝鮮ですら規模は違えど、核ミサイル1発で大国アメリカと渡り合った事に、いつまでも憲法9条が日本の平和を守ってくれるなどと、他国が聞けば笑われるような考えは捨て、日本の防衛は自国の力で守る決意をし、その為の憲法改正を国民全体で真剣に考える時が来ているのであります。

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